食品工場用の不織布マスク生産状況に関して (続報1)
前回のコラムでは不織布マスクの販売状況に関して記載しましたが、今回のコラムでは、中国国内での不織布マスク状況と不織布マスクの種類に関して記載します。
中国国内での不織布マスク状況に関して
中国国内でのマスクはどうなっているのか?
日本から寄付したマスクが10倍にもなって中国から届いた。とニュースでやっていました。このニュースを見た時に、中国ではマスクの需要と供給のバランスが合ってきたんだな。と思いました。
念のため、現地に確認した所、「最近、薬局に行けばマスクが買えるようになってきた」との事。以前テレビで見ていた、マスク購入に長蛇の列だったり、ミカンの皮をマスク替りに使用しているおちゃめな人はもう居なくなったのだなと思いました。そうなると、日本国内向けのマスクの生産も始まるんじゃないか?と思っていたのですが、、、
日本国内での食品工場向けのマスクはどうなるか?
北海道で配られた布マスク
日本政府が配布を決定した布マスク。1世帯に2枚と言う、よく解らない配布枚数になっています。首相が布マスクを着用しているのテレビで拝見して、一国の首相なんだからしっかり不織布マスクを付ければいいのに。と思っていたのですが、それが配られる布マスクだと気づくには、それほど時間はかかりませんでした。そして解った事は
日本に不織布マスクが入荷されるのは、もう少し先だなと思いました。
弊社で販売しているMC210を生産している会社に確認した所、現在の不織布マスクは日本に来ず、北米と欧州に出荷されているとの事。これが中国政府の意向なのか高値購入してくれているからかなのかは確認出来ていませんが、現在の北米・欧州の感染者と死者数を見ると、日本には入ってこなくて当然かもしれません。
先日大阪のスーパーで不織布マスクが販売されましたが、3,980円/50枚入りの価格設定になっていました。1枚79.6円!食品工場で使用出来る金額ではありませんが、食品工場のみなさんが次に不織布マスクを購入出来る時は、きっと今の購入価格より高くなるのは予想しておいた方がよいと思います。
不織布マスク 1層・2層・3層
食品工場で使用されているのは2層
不織布マスクには1層・2層・3層が存在しています。主に食品工場で使用されているマスクは2層マスクがメインです。新型コロナウィルスやインフルエンザ、花粉症などへの使用は3層マスクです。
いったい何が違うのか?
単純に2層と3層なので層が違うのですが、その1層に秘密があって、医療用マスクにはメルトブロー式不織布が使用されています。このメルトブロー式不織布が医療用と非医療用に分かれているんです。
今年の3月頃に弊社に1本の電話がありました、その電話では某フリマアプリで弊社のZA4300を購入したとの事。着用した際に他のマスクとは違い、息もしやすく非常に着用感も良い。だから販売してくれませんか?と言う内容でした。弊社に在庫はありましたが、
- 既存のお客様が優先である事。
- 法人向け販売のみで、個人向けは販売していない事。
上記2点で販売をお断りしました。
その際に、弊社のマスクは医療用でない事をお伝えしたのですが、電話して頂いた方は「そんな事知らなかった返品します」と言われておりました。その後どうなったかは聞いておりませんが、返品出来ていればいいんですが、、、
今後の予想
- 政府が布マスクの配布を決定した。
- 医療関連施設でのマスク供給不足。
- 北米・欧州の感染者増加。
- 原材料高によるマスク価格高騰。
上記の理由から、食品工場向けに不織布マスクが販売出来るのは、まだもう少し時間がかかると思います。現時点では前回のコラムに記載した通り6月末頃になるのではないかと思います。購入金額が1枚70円でも100円でも良いと言う会社様であれば、手に入れる事は可能かもしれませんが、以前まで1枚3円や2円で購入していたマスクを70円や100円で購入するお客様はいらっしゃらないと思います。そう考えた場合、値段も落ち着きある程度購入出来る値段まで下がって来る事を考えると6月末でも厳しいかもしれない。と言うのが現在の予想となります。
では、マスク着用が生産上どうしても必要な食品工場ではどうするべきか?