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食品工場用ニトリル手袋を考える
ニトリル手袋は、その高い耐久性・安全性・快適性から、食品工場から医療現場、研究施設まで幅広く使われる「オールラウンダー」な使い捨て手袋です。
ここでは、食品工場での使用に最適なニトリル手袋の選び方と、その理由について、記載していきます。
ニトリル手袋が食品工場に適している基本的な理由
食品製造の現場において、作業者の手袋選びは食品の安全性を確保するために欠かせない要素ですが、ニトリル手袋は以下の点から高い支持を得ています。
ラテックスアレルギーのリスクがない
ニトリル手袋は、「合成ゴム」または「人工ゴム」を素材としており、天然ゴム由来のラテックスタンパクを含みません。そのため、天然ゴム製品によって引き起こされる可能性のあるラテックスアレルギー（手の赤み、かゆみ、重症の場合は呼吸困難やアナフィラキシーショックなど）の心配がなく、アレルギーを持つ従業員でも安全に使用できます。これは、多くの従業員が手袋を使用する食品製造業にとって、労働安全衛生の観点からも大きなメリットです。
優れた耐久性と操作性
ニトリル手袋は、伸縮性や耐久性に優れており、引っ張りや摩擦、長時間の使用にも強いのが特徴です。また、ひっかけや引き裂き、突き刺しに対する強度も優れており、鋭利な器具や骨のある食材を扱う場面でも安心して使用でき、破損による食品への異物混入リスクを低減できます。最近の製品は柔らかくよく伸びるため、指先の細かい動きにも自然に対応し、作業効率の向上をサポートします。
高い耐油性・耐薬品性
食品工場では、様々な原材料、調味料、洗浄剤などを取り扱います。ニトリル手袋は、ラテックスと比較して油や化学物質に対する耐性が格段に高いという特性があります。酸やアルカリなどの薬品に強く、食用油や動物性脂肪を扱う作業でも劣化しにくいことから、長時間の作業でも手袋の交換頻度を減らすことができます。また、食品業界で欠かせない消毒液を使用する環境にも適しており、衛生管理を重視する作業で頼りになります。
食品工場で使用するニトリル手袋の必須選定ポイント
ニトリル手袋を食品工場で使用する際には、衛生と安全を確保するために、特に以下の点に注意して選ぶ必要があります。
食品衛生法への適合
食品用のニトリル手袋は、食材への二次汚染防止が目的であり、必ず食品衛生法に適合していることが必須です。食品衛生法では、食品に触れる器具や容器包装について、有害な物質が食品に移行しないことが求められています。購入時には、可塑剤（かそざい）や重金属などの有害物質が食品に溶け出さないことが確認された、「食品衛生法適合」と明記された製品を選ぶ必要があります。
パウダー（粉）なしタイプを選ぶ
使い捨て手袋には粉付き（パウダーあり）と粉なしの2種類がありますが、近年では、アレルギー反応や呼吸器への影響、そして粉による食品汚染のリスクを防ぐために、医療現場や食品加工など衛生管理が求められる現場ではパウダーなしタイプが主流となっています。パウダーなしタイプは、塩素処理やポリマーコーティングにより滑りを良くしており、パウダーを使わずともスムーズに着脱できます。ちなみにニトリル手袋に使用されている「粉」は何の粉かご存知でしょうか？この粉はコーンスターチと言い、トウモロコシが原料になっているのですが、遺伝子組み換えトウモロコシが使用されている可能性もあり、厚生労働省は2016年から、アレルギーの可能性を考慮してパウダーフリーの手袋を推奨しています。
従業員さんの「手が入れにくい！」程度で「粉あり」にしようかな？と言うレベルなら「粉なし」を選ばれる方が良いと思います。
異物混入対策として青色を選ぶ
食品業界では、異物混入対策として青色の使い捨て手袋が広く採用されています。これは、自然界の食品には青色がほとんど存在しないため、万が一手袋の破片が食品に混入した場合でも、視認性が高く、迅速に発見・除去が可能となるためです。青色は衛生的な印象も与えるため、安全性が必要とされる作業に最適とされています。また、色分けによって作業区域や工程を区別し、交差汚染を防止する目的でも活用できます。
作業効率と快適性を高めるための選定ポイント
手に合った適切なサイズ感
長時間使用する場合や細かな作業を行う場合は、フィット感が作業効率や衛生面に大きく影響します。大きすぎると作業中に脱げやすくなり、小さすぎると圧迫感で動きにくくなるため、手のひらの幅や全長、中指の長さを参考に、自分の手に合ったサイズを選ぶことが重要です。サイズ選びに迷う場合は、サンプルを取り寄せて実際に着用し、最適なフィット感のものを購入することが推奨されています。
用途に合わせた厚みの選択
手袋の厚みは用途によって使い分けることが重要です。カタログでは「厚手」「レギュラータイプ」「薄手」の3段階に分けられることがあり、指先の厚さの数値も記載されています。
具体的な用途に応じた厚さの目安は以下の通りです：
• 薄手タイプ（30μ前後）: 一般的な食品調理に適しています。
• 中厚タイプ（50〜60μ前後）: 油や化学物質を扱う作業におすすめです。
• 厚手タイプ（80μ以上）: 鋭利な器具や骨のある食材を扱う作業に適しています。
最近はニトリル手袋も進化しており薄手でも伸縮性がよい手袋も出てきています。
厚みが厚ければ値段も厚くなるので、悩まれたら伸縮性の良い薄手タイプから検討されては如何でしょうか？
衛生管理の徹底とコストとまとめ
ニトリル手袋を導入するだけでなく、衛生管理を徹底するためには、正しい着脱方法も重要です。
• 装着時: 手袋をつける前に手指をしっかり洗い、消毒します。清潔な手で手袋の手首部分を持ち、丁寧に装着し、衣服の袖口を手袋で覆うようにします。
• 脱着時: 手袋の外側は汚染されているとみなし、素手で触らないよう、裏返しになるように外します。両方の手袋を外した後は、必ず手指を消毒してください。
コスト
毎日の使い捨て手袋です。上記の内容を踏まえたうえで、少しでも安いのが良いに決まってます！
まとめ
食品工場においてニトリル手袋を選ぶ際は、
「食品衛生法適合」「パウダーフリー」「青色」を基本とし、さらに作業内容に応じて適切な「サイズ」と「厚み」を選ぶことで、耐久性、安全性、作業効率のすべてを確保することができます。
マエカワユニフォームでは、「食品衛生法適合」「パウダーフリー」「青色」「伸縮性」「低価格」と５つ星のニトリル手袋を販売しています。お問い合わせページからお問い合わせ頂きましたら、無料サンプルを提出させて頂く事も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
