食品工場用の不織布マスク販売状況に関して
中国武漢から始まった新型コロナウィルスの影響は、様々な場所で影響が出始めています。コンシューマー向け不織布マスクが入手困難な状態が続いていますが、食品工場や薬品工場などで使用する飛沫防止不織布マスクも入手が難しくなってきています。このコラムでは、なぜこれほどまでに不織布マスクが入手困難になっているのかを説明いたします。
新型コロナウィルスの発症の地 武漢
新型コロナウィルス発症の地 武漢
まずは、今回、新型コロナウィルスが発症したとされている、武漢がどのような場所なのか確認しましょう。武漢と言えば、三国志時代で言えば【江夏】にあたります。上海までは約800kmほどはなれています。産業としては自動車部品やIT関連が有名ですが、実はもう１つ。。。
中国国内屈指の不織布マスク生産地区なんです。
全世界のマスク生産シェアの50%が中国。その中国の中でも武漢はマスク生産のメッカなのです。
その武漢を封鎖してしまっているので、マスクの生産量はがた落ちになっています。
「マスク生産のメッカと言っても他にも工場あるんでしょ？」と思われる方はいらっしゃると思います。弊社のマスク生産場所も武漢ではなく、別の地域で生産しています。それでも入荷の見通しが立っていません。
なぜ入荷見通しがたたないのか・・・
色々な場所にマスク工場があるのに
今から記載する事は、不確かな情報も含まれています。なぜなら現在は中国に行けなくて真意の確かめようがないんです。。。その為、現地からの情報を鵜呑みにしています。
中国には色々な場所にマスク工場があるのにも関わらず、日本へはまったく入荷してこない。
なぜか？
武漢以外にあるマスク工場は中国政府の管理下の元、中国国内向け3層マスクの生産を行っているからなんです。突貫で病院を建てたり、1100万人都市を封鎖したり（神奈川県で約900万人）、春節を伸ばしたり、共産党が初動に非があった事を認めたりと、今までの中国では考えられなかった事ばかりが起こっています。言わば国難とも言える時に、他国のマスクなんて生産しているヒマないですよね。。。
では、中国以外の第三国で生産すればどうか？
これも考えたのですが、不織布が中国製なんですね。縫製工場はバングラデッシュにあるけど、生地は中国から輸入するのと同じで、マスクの材料の不織布が中国からの輸入となると、良い生産方法とは言いずらい。また不織布自体を中国政府が管理していて、各マスク工場へ支給しマスク生産を行わせている。と言う噂も出ています。確かにこの方法だとマスクの生産量が解るし、ちょろまかして第三国へ販売すると言う方法も取れませんからね。そうなると結局、中国の今の状況がひと段落するまで、食品工場などで使用する2層マスクは中々入手出来ない状況が続くと考えています。
今後の予想
2層の不織布マスクいったいどうなって行くのか？
ここからがみなさん気になると思いますが、あくまで個人的な見解で、かならずそうなる訳ではありません。
現状を分析し、小さな頭で考えた場合、こうなるのではないか？と言う事を記載します。あくまで個人的な見解です。。。
中国国内でマスクの生産が始まるのは4月以降になるのではないかと予想しています。仮に5月に生産が始まった時、どのマスクから生産するか？と言う問題が出てきます。これはどこのメーカーのマスクを生産するか？と言う事では無く、1層マスク・2層マスク・3層マスクとある中で、何を優先して生産するかと言う事なんですが、これは簡単で、1番最初に生産するのは3層マスクになると思います。なぜなら、工場からすると2層マスクの利益と3層マスクの利益だと、3層マスクの方が利益率がいいんです。誰が考えても優先生産は3層マスクだと思います。そうなると2層マスクの生産は6月以降になるのではないでしょうか？
日本国内でもマスクを増産する、目標枚数は月産6億枚と言うニュースが流れていました。人口の1/2がマスクを着用するとして、6000万枚を1日で使用します。10日間で6億枚。。。6億と聞くと「多い！」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、計算すれば全然足りません。更にニュースで流れているマスク増産は3層マスクの事で食品工場で使用する2層マスクとは別製品です。
貴社ではマスクの在庫まだまだありますか？無くなった場合どうされますか？
すでに会社の中に潤沢な在庫を確保している工場様は問題無いと思いますが、マスク不足が叫ばれる中、自分の会社だけは永久的にマスクが入荷されると考えている管理者様はいらっしゃらないと思います。ではどうするのか？
